保存
チーズにカビが生えたら、削っても食べない——日本乳業協会は「胞子が中まで入っていることもある」と答えています
チーズの端に、黒い点が出ていました。そこだけ削れば食べられるのか。
日本乳業協会の答えは「カビが生えたら食べないでください」です。削れば、とは書いていません。
理由は、目に見える所の外にありました。チーズの保存の答えと合わせて、同協会のQ&Aを読んでいきます。
カビが生えたら、どうしますか?
黒い所だけ包丁で落とせば、残りは食べられますよね?
日本乳業協会は「食べない」と答えています。
保存中にカビが生えたら食べないでください。
続く1文が、その理由です。
「目に見えない胞子が中まで」とあります。削って見えなくなっても、見えない所に残っている場合がある、という書き方です。チーズに黒やオレンジ色のカビが生えると、本来の品質や風味が低下するうえ、目に見えないカビの胞子が中まで入っていることもあるからです。
開けたら、いつまでですか?
開封したら早めに食べましょう。
どう冷蔵すればいいですか?
同協会は、注意する点を3つ挙げています。温度、水気、乾燥です。
チーズは5℃前後で冷蔵保存するのが理想です。
5℃前後は、冷蔵庫の中でも冷えている側です。ドアポケットより棚の奥のほうが、この温度に近いと考えられます。ここは当サイトの補足になります。
水気については、冷蔵庫から出したときの話が書かれていました。冷たいチーズを部屋に出しておくと、表面が湿ってくる、という点です。
その水分が、カビのもとになります。同協会は、水分はカビの原因になる、と書いています。
食卓に出しっぱなしにしたチーズを、そのまま包んで戻す。よくある流れですが、同協会の手順では、その前にひと拭きが入ります。
乾燥のほうは、ラップか密閉容器で防ぐよう書かれています。長く空気に触れると、乾いて硬くなるからです。
つまり、湿らせても乾かしてもいけない。拭いてから包む、という順番が、この2つを同時に満たす手順になっています。
残ったチーズを冷蔵庫に戻す場合は、表面の水気をふいてからラップしてください。
粉チーズも冷蔵庫ですか?
容器に「常温」とある粉チーズは、冷蔵庫に入れないほうがいい側です。冷凍保存すると、舌触りや風味が悪くなります。ただし保存方法が常温の粉チーズは冷蔵すると湿気により固まりやすくなるので、室温保存してください。
冷凍はできますか?
同協会の答えは「冷蔵保存が基本」です。
ピザ用のチーズなど調理で加熱するチーズは冷凍できないことはありませんが、組織の変化が起こるため長期間の保存はお勧めしません。
同じページには、水分量の多いチーズは避けるように、とも書かれています。
・カビが生えたら食べない
・開けたら早めに
・冷蔵は5℃前後、戻すときは水気をふいてラップ
・常温保存の粉チーズは室温
・冷凍は長期は勧めない、水分の多いチーズは避ける
あわせて牛乳の賞味期限は、開けたら無効になりますとヨーグルトは開けたら賞味期限より「2日」が目安もどうぞ。
冷蔵庫のチーズをどうするか
- 端にカビが出たもの:削らずに、食べない
- 出しっぱなしで湿ったもの:表面をふいてから包み直す
- 冷蔵庫に入れていた常温表示の粉チーズ:室温に戻す
よくある質問
白カビや青カビのチーズはどうなりますか
このページは、保存中に生えたカビについての答えです。原文が名指ししているのは黒やオレンジ色のカビで、もともとカビを使って作るチーズについては、このページに書かれていません。
加熱すれば、カビの生えたチーズも食べられますか
このページには、加熱すれば食べられるとは書かれていません。書かれているのは「食べないでください」だけです。
出典
- 日本乳業協会「チーズを上手に冷蔵保存するにはどうしたらよいですか?」 https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_174_414/ (5℃前後/水気/乾燥/カビ/開けたら早めに/粉チーズ)
- 日本乳業協会「チーズは冷凍保存が可能でしょうか?」 https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_197_313/ (冷蔵が基本/加熱用でも長期は勧めない)