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バターは一度溶けると、冷やしても元に戻りません——日本乳業協会は10℃以下・使い残しは密封と答えています
夏の台所に出しておいたバターが、やわらかく溶けかけていました。冷蔵庫に戻せば元どおりになるのか。
日本乳業協会の答えは「元には戻らない」です。
溶ける温度と、溶けた後に何が起きるかが、同協会の「乳と乳製品のQ&A」に書かれています。保存の仕方と、冷凍の答えも同じページにあります。
溶けたバターは、冷やせば戻りますか?
少しやわらかくなっただけなので、冷蔵庫で固め直せば大丈夫ですよね?
固まっても、同じものには戻りません。
「組織が壊れ」とあります。形は固まっても、中の作りが変わってしまう、という説明です。バターは28~33℃くらいで溶けてしまいます。一度溶けてしまうと組織が壊れ、再び冷蔵しても元のような風味や口当たりには戻りません。
28〜33℃は、夏の室内やコンロの近くなら届く温度です。食卓に出しておく時間が長い家では、気づかないうちに一部が溶けていることもあります。ここは当サイトの補足です。
溶けかけたかどうかは、包み紙を開けると見当がつきます。角が丸くなっていたり、表面が濡れたようにつやつやしていたりすれば、一度やわらかくなったものと考えられます。
同協会は、溶けたバターが食べられなくなるとは書いていません。書いているのは、風味と口当たりが戻らない、という点です。
だから、溶けかけたものを捨てるかどうかは、このページからは決まりません。お菓子に使うのか、炒め物に使うのかで、口当たりの重みも変わります。
炒め物や焼き物に回すなら、口当たりの違いは目立ちにくい。パンにそのまま塗るなら、違いに気づきやすい。使い道で分けて考えるのが現実的です。
ここまでの使い分けは、当サイトの整理です。同協会の答えは、溶かさないように保存する、という所までになります。
何度で保存しますか?
バターを保存する場合は10℃以下、使い残しは密封する、ニオイの強いものと一緒に置かない、などに気を付けましょう。
缶やびんに入ったバターについても、同協会は書いています。
缶やびん入りバターは紙箱包装のものより空気の出入りが少なく、光を通さないので風味を長く保つことができますが、紙箱入りバターと同様に冷蔵保存してください。
使い残しは、どう包みますか?
空気とにおいを遠ざけます。
表面の色が変わっていたら、空気に触れていたしるしです。同協会は、密封容器かラップで包むよう続けています。においを吸いやすいので、においの強いものの近くにも置きません。長期間空気に触れると、脂肪が酸化しやすく変色やイヤなニオイを生じることがあります。
冷凍はできますか?
冷凍後解凍しても組織への影響はほとんどありません。
チーズやクリームと違い、バターは冷凍の向く側です。同協会は、切ってから冷凍しておくと料理に使いやすい、とも書いています。ただし、続けてこう書いています。
ただしご家庭の冷凍庫は開け閉めも多く、冷凍庫内の温度も高くなりがちなため、長期の保存はお勧めできません。
・28〜33℃くらいで溶け、一度溶けると元には戻らない
・保存は10℃以下、缶やびんでも冷蔵
・使い残しは密封かラップ、においの強いものから離す
・冷凍は組織への影響はほとんどないが、長期は勧めない
あわせてチーズにカビが生えたら、削っても食べないと牛乳の賞味期限は、開けたら無効になりますもどうぞ。
手元のバターをどうするか
- 溶けかけて固め直したもの:口当たりは戻らない。加熱する料理に回す
- 表面の色が変わったもの:空気に触れていたしるし。包み直す
- まとめ買いした分:切って冷凍すると使いやすいが、長く置かない
よくある質問
開けたバターは何日もちますか
このページに日数は書かれていません。乳業協会は、乳製品は開けた後、賞味期限に関わらず早めに、と別のページで答えています。
常温で置いておいても大丈夫ですか
同協会の答えは10℃以下での保存です。常温で置いてよい、とは書いていません。
出典
- 日本乳業協会「バターを上手に保存するにはどうすればよいでしょうか?」 https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_193_432/ (溶ける温度/10℃以下/密封/缶・びん/冷凍)
- 日本乳業協会「賞味期限が切れた牛乳・乳製品は食べたり飲んだりすることができますか?」 https://nyukyou.jp/dairyqa/2107_169_254/ (開けた乳製品は賞味期限に関わらず早めに)